猫の緑内障は、視力喪失を引き起こす可能性のある深刻な疾患です。本稿では、薬物療法と手術療法の効果、治療のタイミング、副作用など、飼い主の方が必ず知っておくべき重要な情報をまとめました。



目の表面が煮え滾るような反応が見られる場合、涙が止まらない、あるいは目をこするなどの症状がある場合は、直ちに動物病院を受診する必要があります。
猫が目をこすったり、瞼の痙攣で目を細めたり、涙が止まらなかったり、充血して痛みを示している場合は、すぐに動物病院を受診してください。これは眼内圧が急激に上昇し、激しい痛みを伴っている可能性のあるサインです。緑内障は緊急事態であり、視力損失を防ぐためには、症状を早期に発見し、可能な限り速やかに眼内圧を低下させる治療を開始することが不可欠です。


| 項目 | 薬物治療 | 手術治療 |
|---|---|---|
| 効果の速さ | 点眼薬は緩やかで、急性期には静脈内マンニトールで速やかに下降 | 手術後に眼内圧を調節 |
| 持続性 | 薬物を中止すると圧力が再び上昇することがある | 比較的持続的な圧力の調節 |
| 副作用の可能性 | 局所刺激・充血など(点眼薬は副作用が少ない方) | 麻酔・手術に伴うリスクを伴う |
| 適した時期 | 初期、薬物で調節できる場合 | 薬物で制御できない、または視力回復が難しい疼痛性の眼 |
治療の選択は猫の状態と獣医師の判断によって決定されます。
手術後は目を触らないようにし、目薬を正しく投与してください。
術後は、猫が目をこすったり擦ったりして自己傷害を起こさないよう、エリザベスカラー(ネックカラー)を着用させましょう。また、獣医師の指示に従い、点眼薬や抗生物質・消炎剤・鎮痛剤を正確なスケジュールで投与し、投薬時間を決して逃さないようにしてください。不注意な管理は、感染症や再発、傷の治癒遅延を引き起こす可能性があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Fossum TW. (2007). Small Animal Surgery. 3rd ed. Elsevier.
[2] Hosgood G, Scholl DT. (1998). Evaluation of age as a risk factor for perianesthetic morbidity and mortality in the dog. J Vet Emerg Crit Care, 8(3):222-236.
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th ed. (2022). Wiley-Blackwell.