猫の大動脈血栓塞栓症は、急性で発症する致死性の高い心臓疾患であり、保護者が迅速に対応しなければならない緊急事態です。主な症状と対処法をまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫が突然後ろ足に麻痺をきたし、激しい痛みを示す場合は、命に関わる緊急事態です。外傷がないのにこのような症状が現れた場合は、大動脈血栓塞栓症を疑い、直ちに動物病院を受診する必要があります。治療を早期に開始するほど、生存の可能性が高まります。



再発のリスクと注意点
大動脈血栓塞栓症は再発のリスクが非常に高い疾患です。処方された抗血小板薬(クロピドグレルなど)の服用を中断したり、飲み忘れが生じたりすると、再び血栓が形成される可能性があります。そのため、薬の継続的な服用と、基礎となる心疾患の適切な管理が不可欠です。
| 項目 | 症状の程度 | 脚の状態 | 痛みのレベル | 応急対処 |
|---|---|---|---|---|
| 軽度 | わずかに動くが不安定 | やや冷たい | 軽微な反応 | 直ちに病院を受診 |
| 中等度 | 動かない、動かせない | 冷たい脚、脈が弱い | 強い反応、悲鳴 | 直ちに病院を受診 |
| 重症度 | 全く動かない、麻痺 | 非常に冷たい脚、脈がない | 激しい痛み、ショック症状 | 救急室へ直ちに搬送 |
症状が重くなるほど生存の可能性が低くなるため、早期の対処が非常に重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] L. A. H. M. van der Velden et al., 'Feline Aortic Thromboembolism: A Retrospective Study of 102 Cases', Journal of Feline Medicine and Surgery, 2018.
[2] S. J. M. van den Berg et al., 'Risk Factors and Prognosis in Cats with Aortic Thromboembolism: A Multicenter Study', Veterinary Internal Medicine, 2020.
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. Elsevier, 2021. Chapter 16: Cardiovascular Diseases in Cats.