猫が死んだ虫やオモチャ、時には本物の獲物を飼い主の足元に置く「獲物プレゼント」の行動の意味と、飼い主の正しい対応方法をご紹介します。


このような反応は避けてください。
獲物を発見した際に、猫を叱ったり大きな声を出したりする反応は避けてください。猫にとって「贈り物」自体が悪いものではなく、飼い主の大きな声や急な動きを学習することで、不安感だけが大きくなってしまうのです。また、贈り物を無理やり取り上げたり、目の前でそのまま捨てたりするのも好ましくありません。猫が見ている前で静かに受け取っておき、一度場を離れた後に片付ける方法が安全です。


このような場合は、獣医師への相談が必要です。
獲物のお土産は、多くの場合、正常な行動ですが、以下の兆候が伴う場合は行動医学的な評価が必要です。 - 死んだ虫や昆虫を繰り返し食べて、嘔吐や下痢が頻繁に起こる場合 - 毎晩鳴いて家族を起こす行動が2週間以上続く場合 - 特定の物(ビニール、糸、ゴム紐など)を飲み込む異食症が疑われる場合 - 攻撃性、過覚醒、睡眠リズムの崩壊が同時に現れる場合 このような場合は、単なる本能ではなく、ストレスや強迫行動の可能性がありますので、獣医師による診察と環境のチェックが必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Bradshaw JWS, Casey RA, Brown SL, The Behaviour of the Domestic Cat, 2nd Edition, CABI, 2012
[2] Turner DC, Bateson P, The Domestic Cat: The Biology of its Behaviour, 3rd Edition, Cambridge University Press, 2014
[3] Horwitz DF, Mills DS, BSAVA Manual of Canine and Feline Behavioural Medicine, 2nd Edition, BSAVA, 2009