猫の肛門腺のケアは、予防ケアの中心です。飼い主さんが知っておくべき重要な質問と回答をまとめました。



| 項目 | 正常な状態 | 注意が必要な状態 | 緊急の状況 |
|---|---|---|---|
| 分泌物の状態 | 分泌物が正常に排出されます | うまく排出されず固まってしまいます | 出血性・化膿性の分泌物が見られます |
| 肛門周辺・におい | 清潔で、独特の生臭いにおいだけがします | 腫れが生じ、においが強くなります | ひどい腫れと悪臭を伴います |
| 随伴症状 | 不快感なく過ごします | 掻く・床にお尻をこすりつける行動が増えます | 痛み・炎症・破裂のリスクがあります |
猫の状態によって管理の間隔や症状は異なる場合があります。正確な判断は獣医師に相談してください。

肛門嚢のケアを控えるべき状況
猫が肛門周辺を掻いたり、床をこすったりする行動を繰り返す場合は、肛門嚢のトラブルが考えられます。ただし、すでに炎症や感染が生じている場合は、自宅でのケアは避け、直ちに動物病院を受診してください。特に出血、腫脹、強い悪臭が見られる場合は緊急事態です。自力で圧迫したり、破れたりすることは感染を広げる可能性があるため、絶対に避けてください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Frankel JL, Scott DW, Erb HN. Gross and cytological characteristics of normal feline anal-sac secretions. J Feline Med Surg. 2008;10:319.
[2] Araújo FPD, Araújo BM, Kemper B, et al. Sacrococcygeal agenesis association and anal atresia in mixed breed cats. Ciencia Rural. 2009;39:1893.
[3] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier, 2017.