猫の慢性腎臓病の治療に用いられるACE阻害薬とARBの効果、安全性、使用上の注意を、飼い主さんが必ず知っておくべき重要な情報としてまとめました。



| 項目 | ACE阻害薬 | ARB |
|---|---|---|
| 作用メカニズム | 血管収縮ホルモン(アンジオテンシンII)の生成を抑制 | アンジオテンシンII受容体(第1型)を遮断 |
| 蛋白尿の減少効果 | 高い | 高い(テルミサルタンはACE阻害薬より大きいことがあります) |
| 副作用の頻度 | やや高い(猫では咳はまれ) | 低い |
| 血圧低下効果 | 比較的緩やか | ACE阻害薬より大きい傾向 |
獣医学の教科書によると、どちらの薬も蛋白尿を減らして腎臓の保護に役立ち、血圧を下げる効果はARBの方が大きい傾向があります。ただし猫の高血圧の第一選択薬はアムロジピンで、ACE阻害薬は単独の降圧薬としては推奨されず、副作用と適応によって選択が変わります。

緊急時:服用中に深刻な副作用が発生した場合
猫が服薬後に激しい嘔吐、痙攣、意識喪失、呼吸困難を示した場合は、直ちに動物病院へお越しください。これは薬物過敏反応や重篤な副作用の可能性があります。病院に到着するまでは投薬を中止し、獣医師に服用量と時間を正確にお知らせください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Langston, C.E. et al. (2023) Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition. Elsevier.
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition (2022). Elsevier.
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition (2023). Wiley.