停電が発生すると、冷暖房の停止や不安反応により、ペットが危険にさらされる可能性があります。事前に準備すべきアイテムと段階的な対処法をまとめました。

| 項目 | 夏の停電 | 冬の停電 | 断水を伴う停電 |
|---|---|---|---|
| 最優先の対応 | 涼しい部屋へ移動 | 毛布・温熱パッド(カイロ)の準備 | 非常用飲料水の確保 |
| 体温管理 | 濡れたタオルで足・お腹を冷却 | 飼い主の体温と毛布で保温 | 水分補給を優先 |
| 換気 | 窓を一部開放、直射日光を遮断 | ドアを閉めて体温を維持 | 交差換気を最小限に |
| 注意すべき品種 | 短頭種、高齢の犬・猫 | 小型犬、短毛種、高齢猫 | 腎不全・糖尿病のペット |
ペットが荒い息をしたり震え始めたりしたら、すぐに動物病院にお問い合わせください。

このような場合は、すぐに動物病院にご連絡ください。
停電中でも、次のような兆候が見られたら、一刻も早く動物病院(または24時間対応の救急病院)に連絡してください。 - 舌や歯茎が紫色や灰色に変色している場合(低酸素状態) - 耳、わきの下、肉球が異常に熱かったり冷たかったりする場合(過熱または低体温の疑い) - 激しいハアハア呼吸や過呼吸が止まらず続いている場合 - 嘔吐、下痢、けいれんを繰り返している場合 - 心臓病や糖尿病の既往があるペットが、普段と比べて明らかに元気がない場合 停電によりナビゲーションや通信が不安定になる可能性があるため、普段からかかりつけの病院の電話番号を紙に書き出しておきましょう。

特定の品種や疾患がある場合は、さらに注意が必要です。
- 短頭種(フレンチブルドッグ、パグ、シーズー、ペルシャ、エキゾチック):気道の構造上、パンティング(ハアハアする呼吸)による放熱が難しいため、夏の停電時に室内温度が少し上昇しただけでも、一般的な品種よりもはるかに速く熱中症のリスクに陥る可能性があります。避難の最優先対象となります。 - 心臓病・気管虚脱:呼吸努力が増大し、酸素供給が不足する可能性があるため、酸素治療が可能な24時間対応の動物病院を事前に保存しておいてください。 - 糖尿病:インスリンは停電時でも冷蔵保存が必要です。アイスパックと断熱バッグを準備してください。 - 老犬・老猫(シニア段階のペット):体温調節機能が低下しているため、季節ごとに1回は非常用キットの点検を行ってください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed
[2] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed
[3] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases, Case 14