貧血は、大きく再生性、非再生性、免疫媒介性(IMHA)の3つに分類されます。種類によって原因や治療方針が異なるため、初期段階での区別が重要となります。

| 項目 | 再生性貧血 | 非再生性貧血 | IMHA(免疫介在性) |
|---|---|---|---|
| 原因 | 出血・溶血 | 骨髄機能の低下・慢性疾患 | 免疫が赤血球を攻撃 |
| 網状赤血球 | 増加 | 減少またはなし | ほとんどが増加(まれに減少) |
| 主な診断 | CBC・出血原因の検査 | 骨髄検査 | クームス検査・自己凝集の確認 |
| 治療の方向性 | 原因の除去・輸血 | 原因疾患の治療・長期管理 | 免疫抑制剤・輸血・入院 |
| 緊急度 | 中~高 | 中程度 | 非常に高い |
正確な分類は、獣医師がCBC・血液塗抹・骨髄検査を通じて判断します

このような症状が見られる場合は、すぐに動物病院へお越しください。
歯茎、舌、白目が蒼白または黄色(黄疸)に変色している場合、尿がコーラ色や濃い茶色になっている場合、呼吸が苦しく元気がなく座り込んでしまう場合、突然食欲がなくなり体温が高すぎるか低すぎる場合など、これらの症状が一つでも見られる場合は、IMHA(免疫介在性溶血性貧血)や急性溶血の可能性があり、できるだけ早く緊急診療を受ける必要があります。特にコッカースパニエル、コリー、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル、プードル、オールド・イングリッシュ・シープドッグは、IMHAの好発犬種です。

自宅でできる観察ポイント
毎日わずか2~3秒を費やすだけで、貧血の早期発見が可能です。 - 歯茎の色: ピンク色が正常で、白っぽかったり黄色みを帯びている場合は危険信号です。 - CRT(毛細血管再充填時間): 歯茎を軽く押して離した際、色が元に戻るのに時間がかかる場合は、循環器に異常がある可能性があります。 - 呼吸数: 安静状態で目に見えて呼吸が速く、それが持続する場合は貧血の兆候である可能性があります。 - 活動性: 普段より横になっている時間が増えた場合や、階段の上り下りが苦しそうに見える場合は要注意です。これらのうちいずれかに異常が見られた場合は、記録して病院に持参してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed — Chapter 5.4.2 Immune-Mediated Haemolytic Anaemia (IMHA)
[2] Fundamentals of Veterinary Clinical Pathology, 3rd Edition — Anemia Classification & PIMA
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Chapter 16 Hematologic Disorders