犬のブラッシングは、毛質によって使用するブラシの種類や頻度が異なります。ダブルコート・シングルコート・長毛・短毛それぞれの正しいブラッシング方法と注意点についてまとめました。

| 項目 | スリッカーブラシ | ピンブラシ | アンダーコートレーキ | コーム(櫛) |
|---|---|---|---|---|
| 適した毛のタイプ | 長毛・巻き毛 | 中~長毛 | ダブルコート | すべてのタイプの仕上げ |
| 主な用途 | もつれの除去 | ツヤ・整え | 下毛の除去 | 細部の確認 |
| 短毛種での使用 | False | False | False | True |
| 推奨頻度 | 週3~4回 | 毎日 | 換毛期は毎日 | 毎回のブラッシングの仕上げ |
毛のタイプに応じて2~3本のブラシを組み合わせて使うのが基本です

このような場合は、ブラッシングを中止してください。
皮膚が赤く腫れている場合や、傷・かさぶたがある場合は、ブラッシングを無理に行うと炎症が悪化します。ひどく絡まった毛玉はハサミで切ろうとせず、必ず獣医師や専門のトリマーに任せてください。ハサミで切る際に皮膚まで切ってしまってしまう事故が頻繁に発生します。また、耳の周り・わきの下・肛門の周りなどは皮膚が薄いので、スリッカーブラシよりも柔らかいピンブラシや手でのブラッシングを使用しましょう。

よくある失敗例
多くの飼い主さんが入浴前のブラッシングを省略していますが、これが一番大きな間違いです。毛玉や絡まりの状態で水に濡れると、絡まりがさらに硬くなって解けなくなってしまうからです。入浴前には必ず先にブラッシングを行ってください。また、短毛種だからといってブラッシングが不要だと考えがちですが、パグやビーグルなどの短毛種でも、週に1〜2回はラバーブラシでブラッシングして、抜け毛や皮脂を除去する必要があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 8th Edition, Chapter 3: Dermatologic Therapy
[2] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, Grooming and Skin Care Chapter