犬や猫の脱水症状は、皮膚の弾力性や歯茎の状態を確認することで、自宅で素早くチェックできます。脱水率が5%以上の場合、直ちに動物病院での診察が必要です。

| 項目 | 軽度(約5%) | 中等度(6~8%) | 重度(10~12%) |
|---|---|---|---|
| 皮膚の弾力回復 | 弾力がわずかに低下 | ゆっくり戻る(遅延) | テントのように立ったまま |
| 歯茎の状態 | しっとり | やや乾燥 | 非常に乾燥・指にくっつく |
| 歯茎の色・CRT | ピンク・正常 | ピンク~青白い・遅延の可能性 | 青白い~灰色・明らかに延長 |
| 目 | 正常 | 正常 | 落ちくぼむ(瞬膜突出) |
| 行動 | 普段と同じくらい | 元気がない | 倒れる、または反応がない |
| 対処 | 水を飲ませて観察 | 当日中に病院で診察 | すぐに救急へ |
CRTは下唇の内側の粘膜を指で適度に押してから離した後、ピンク色に戻るまでの時間です

すぐに救急外来を受診すべき状況
以下のいずれかに該当する場合は、一刻も早く24時間対応の動物病院へお越しください。 - 歯茎が灰色や紫色になっている、あるいは乾燥してカサカサしている - 皮膚を引っ張っても元の位置に戻らない(テントのように張った状態) - 眼球が陥没しているように見え、反応が鈍い - 12時間以上水分を摂取できず、嘔吐が継続している - 四肢の末端が冷たく感じられる、あるいは脈拍が弱く感じられる この段階は、単なる輸液では解決せず、集中的な治療が必要な状態です。

このような子の場合は、より頻繁に評価を行ってください。
生後4ヶ月未満の幼齢犬猫、7歳以上のシニア、慢性腎臓病・糖尿病・心臓病を患っている子、暑い日に屋外での活動が多い子は、脱水症状に特に注意が必要です。下痢や嘔吐が始まった場合は、4~6時間ごとに皮膚の弾力性と歯茎の状態を確認してください。普段の状態を写真や動画で記録しておけば、異常が現れた際に比較しやすく、診察時にも獣医師にとって大きな助けとなります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] DiBartola, S.P. Fluid, Electrolyte, and Acid-Base Disorders in Small Animal Practice, 4th Ed, Chapter 3: Applied Physiology of Body Fluids
[2] Silverstein, D.C. & Hopper, K. Small Animal Critical Care Medicine, 2nd Ed, Chapter 60: Shock Fluids and Fluid Challenge
[3] Ettinger, S.J. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed, Chapter on Fluid Therapy