ビリルビン検査は、肝臓・胆道・赤血球の異常を早期に発見するための重要な血液検査です。数値ごとの黄疸の段階と、すぐに動物病院を受診すべき基準をまとめてご紹介します。


| 項目 | 正常 | 軽度上昇 | 中等度上昇 | 重度上昇 |
|---|---|---|---|---|
| 総ビリルビン値(mg/dL) | 0.1~0.4 | 0.5~1.0 | 1.0~3.0 | 3.0以上 |
| 目に見える黄疸 | なし | ほぼなし(肉眼での識別が困難) | 白目(強膜)から黄色くなる(約1.5mg/dL以上) | 歯ぐきなど色素のない粘膜・皮膚まで黄色くなる(約2.6mg/dL以上) |
| 対処 | 定期健診 | 再検査が必要 | 直ちに精密検査 | 救急診療 |
強膜黄疸は約1.5mg/dL(25µmol/L)、色素のない粘膜の黄疸は約2.6mg/dL(45µmol/L)以上から見え始めます。病院ごとの機器基準により、正常範囲には差が生じることがあります。

このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
総ビリルビン値が1.5 mg/dL(約25 µmol/L)を超えると、白目(強膜)に黄疸が見え始め、歯ぐきなどの色素のない粘膜では2.6 mg/dL(約45 µmol/L)以上で黄疸が現れることがあります。以下の症状が一つでもあれば、24時間以内に病院へお越しください。 - 白目や歯ぐきが黄色くなる - 尿の色が濃いオレンジ色や茶色になる - 嘔吐や食欲低下が2日以上続く - 元気がない、ふらつく 黄疸は原因を早く見つけるほど、予後が良くなります。

自宅で黄疸をセルフチェックする方法
明るい自然光の下で、歯茎・白目・耳の奥の皮膚を確認しましょう。室内の照明(特にオレンジ色のLED)では、黄色が隠れて見えにくいことがあります。2日連続で黄色みが見られる場合や、普段より尿の色が明らかに濃くなっている場合は、必ず血液検査を受けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Ettinger SJ, Feldman EC. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed. Chapter: Icterus & Hyperbilirubinemia
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Ed
[3] Willard MD, Tvedten H. Small Animal Clinical Diagnosis by Laboratory Methods, 5th Ed