アザチオプリン(アザチオプリン)は、ペットの自己免疫疾患に用いられる代表的な免疫抑制剤です。服用の原則と副作用の管理法をまとめました。


猫には絶対に注意!
猫は、アザチオプリン代謝酵素(TPMT)の活性が犬よりもはるかに低いため、通常用量でも重篤な骨髄抑制(白血球・血小板の急激な減少)を引き起こす可能性があります。獣医学の教科書では、猫に対してアザチオプリンを使用することは致命的な毒性リスクがあるため「禁忌」と明記されています。猫に免疫抑制剤が必要な場合は、サイクロスポリンなど猫に適した他の薬剤を選択する必要があります。猫の飼い主さんは、処方された薬がアザチオプリンであるか必ず確認し、すぐに獣医師に相談してください。

| 項目 | 服用初期(1~2か月) | 安定期(3~6か月) | 長期服用(6か月以上) |
|---|---|---|---|
| 全血球計算(CBC) | 2週ごと | 1か月ごと | 1~2か月ごと |
| 肝数値(ALT/ALP) | 2~4週ごと | 1~2か月ごと | 1~2か月ごと |
| 腎数値(BUN/Cr) | 1か月ごと | 2~3か月ごと | 3~6か月ごと |
| 腹部超音波 | 必要時 | 6か月ごと | 6か月ごと |
全血球計算と血液化学検査は、治療開始から最初の2か月間は2週ごと、その後は1~2か月ごとに確認することが推奨され、個々の状態に応じて獣医師が周期を調整します。
このような場合は、すぐに動物病院へお越しください。
アザチオプリン服用中に以下の症状が見られた場合は、24時間以内に動物病院を受診してください。骨髄抑制や肝毒性などの緊急事態が考えられます。 - 歯茎が明らかに蒼白になっている、または点状出血がある場合 - 嘔吐や下痢が繰り返され、12時間以上続いている場合 - 白目や皮膚が黄色く変色している場合 - 普段と比べて元気がなく、動きを嫌がる場合 - 原因不明の発熱がある場合


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb DC, Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition, 2023
[2] Ettinger SJ, Textbook of Veterinary Internal Medicine, 9th Edition, 2023
[3] Maggs DJ, Immune-Mediated Diseases in Small Animals, 2022