猫の肺動脈高血圧は早期発見が難しい疾患ですが、飼い主さんが知っておくべき重要な情報をQ&A形式でまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫が突然息切れをしたり、口や手足の先が青ざめたり、倒れそうになるような状態が見られたら、すぐに動物病院へ連れて行ってください。これは肺水腫や急性心不全の兆候であり、命に関わる可能性があります。特に慢性疾患を抱えている猫の場合は、そのリスクが高まります。放置すると治療が難しくなるため、症状が出た場合は速やかに獣医師にご相談ください。


| 項目 | 軽症 | 中等度 | 重症度 |
|---|---|---|---|
| 主な症状 | 活動量がやや減少、軽い息切れ | 散歩後の呼吸困難、頻繁に横になる | 持続的な呼吸困難、口が青紫色 |
| 対処方法 | 獣医師への相談、定期検診 | 薬物治療の開始、活動制限 | 直ちに病院受診、酸素療法 |
| 予後 | 良好、管理可能 | 普通、継続的な管理が必要 | 悪化の可能性、生命の危険 |
症状が悪化した場合は直ちに病院を受診する必要があります。

注意すべき点
猫には、獣医師の処方箋がない薬を安易に与えないでください。特に非ステロイド性抗炎症薬や降圧薬は、深刻な副作用を引き起こす可能性があります。また、高血圧の猫には塩分を控えた食事を心がけ、十分な水分補給をさせることが大切です。日常管理では、体調の変化をいち早く察知し、獣医師と連携しながら対応することが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Beate Egner et al. (2023) The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier.
[2] Taylor SS et al. (2017) ISFM consensus guidelines on the diagnosis and management of hypertension in cats. Journal of Feline Medicine and Surgery.
[3] Brown SA, Henik RA. (1998) Diagnosis and treatment of systemic hypertension in cats. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice.