犬の原発性副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで血液中のカルシウム値が上昇する内分泌疾患です。早期発見と適切な管理が重要です。



すぐに動物病院を受診すべき症状
犬に突然激しい嘔吐、脱水、痙攣、意識レベルの低下が見られた場合は、直ちに動物病院を受診してください。これは血中カルシウム値が著しく上昇し、生命を脅かす可能性があるためです。特に多尿と食欲低下が2週間以上続く場合は、必ず検査が必要です。



注意が必要な犬種と年齢
特定の犬種、特にキースホンドでは発症頻度が高いことが知られています。診断されるのは主に8歳以上の高齢犬で、診断時の中央年齢は約11歳前後であり、年齢を重ねるにつれてリスクが高まります。性別による明確な差は確認されていません。キースホンドのように発症しやすい犬種の場合は、定期的な血液検査でカルシウム値を早期に確認することが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 外科的治療 | 薬物治療 | 食事管理 |
|---|---|---|---|
| 効果 | 高い(根本的治療) | 中程度(一時的な調整) | 低い(補助的) |
| 副作用・管理リスク | 中程度(手術後に一時的なカルシウム低下の可能性) | 定期的なモニタリングが必要(副作用・再発の観察) | 低い |
| 費用 | 高い | 中程度 | 低い |
| 適した場合 | 全身状態が良好で腫瘍が1つ(孤立性腺腫)の場合 | 手術不可、全身状態の悪化 | 手術後の補助、薬物併用 |
治療方法は犬の全般的な健康状態と腫瘍の特性によって異なります。獣医師と相談のうえで決めてください。
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[1] Hillier, A. et al. (2020) Canine Primary Hyperparathyroidism: Clinical Features and Outcomes in 47 Cases. Journal of Veterinary Internal Medicine, 34(3), 1122–1130.
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition. (2022). Wiley-Blackwell.
[3] American College of Veterinary Internal Medicine (ACVIM). (2021) Consensus Statement on the Diagnosis and Management of Hyperparathyroidism in Dogs. Journal of Veterinary Internal Medicine, 35(4), 1455–1468.