犬の精巣腫瘍は、オス犬に多い悪性腫瘍の一つです。早期発見と手術が治療の鍵となります。



すぐに動物病院を受診が必要な場合
睾丸部位が急激に腫れたり、犬が激しい痛みを示したり、排便が全くできない場合は、緊急事態です。この場合は、すぐに獣医師に相談し、診察を受けましょう。



品種別の注意点と再発予防
精巣腫瘍は、腹腔内に未降下精巣(腹腔内精巣)を持つ犬で発症リスクが最も高くなります。そのため、未降下精巣がある犬にはすべて去勢手術が推奨されています。テリア種や小型犬でより多いといった断定できる発生率のデータは教科書で確認しにくいものの、精巣腫瘍は去勢手術によって比較的容易に予防・完治できます。獣医学の教科書によれば、去勢手術(精巣摘出術)は効果的な予防法です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Heaton, C.M. et al. (2020). Clinical Evaluation of toceranib for treatment of apocrine gland anal sac adenocarcinoma in dogs. Journal of Veterinary Internal Medicine, 34(2), 873–881.
[2] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed. (2021). Anal sac neoplasia in dogs: diagnosis and management.
[3] Veterinary Surgical Oncology, 2nd Ed. (2020). Chapter on testicular tumors in dogs: incidence, pathology, and surgical outcomes.