犬のレプトスピラ腎臓侵襲は、レプトスピラ菌に感染して腎臓機能が損傷する疾患であり、主な症状として水分摂取量の増加や排尿回数の増加などが挙げられます。早期の診断と適切な治療が重要です。



すぐに動物病院を受診が必要な症状
犬が嘔吐を繰り返す、尿が出なくなる、あるいは突然元気がなくなり意識がぼんやりする場合は、すぐに動物病院を受診してください。これは腎機能が急激に悪化している兆候であり、命に関わる可能性があります。また、レプトスピラ感染症はヒトにも感染する可能性があるため、感染した犬との接触には注意が必要です。



再発の予防と品種別の注意点
レプトスピラ感染症は、一度回復しても再び菌に曝露されると再感染する可能性があるため、ワクチンを定期的に接種することが大切です。特に農村部や河川・湿地帯付近で生活している犬、あるいはネズミなどのげっ歯類や野生動物との接触が多い犬は感染リスクが高いため、ワクチン接種が推奨されます。ただし、ワクチンを接種した犬でも菌に感染し、尿を通じて菌を排出することがあるため、ワクチンだけに頼らず、汚染が疑われる水や環境との接触を減らすことも併せて重要です。また、回復後でも一部の犬では慢性腎臓病に進展する可能性があるため、定期的な腎臓検査で状態を管理する必要があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 主な症状 | 治療の方向性 | 予後 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 間欠的な嘔吐、わずかな喉の渇きの増加 | 経口抗生剤、水分補給 | 良好 |
| 中等度 | 持続的な嘔吐、多尿、無気力 | 静脈注射、強力な抗生剤 | 普通 |
| 重症 | 尿が出ない、意識低下、黄疸 | 集中治療、輸液療法、腎補助治療 | 不確実 |
症状の重症度によって治療方法と予後が異なるため、早期発見が重要です。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2022
[2] The Merck Veterinary Manual, 12th Edition, 2021
[3] Small Animal Internal Medicine, 5th Edition, 2020