犬に最も多い膀胱がんである移行上皮癌(TCC)について、初期症状から診断、治療、予後、家庭でのケア方法まで、獣医学的根拠に基づいてまとめました。


すぐに動物病院を受診すべきサイン
尿に血がはっきりと混ざっている場合、1日に数十回もトイレに行っても尿がほとんど出ない場合、あるいは抗生物質を2週間以上使用しても血尿や頻尿が続く場合は、すぐに精密検査が必要です。尿道が完全に閉塞すると、緊急事態に発展する可能性があります。


高リスク品種の飼い主が必ず知っておくべきこと
シェットランド・シープドッグのようにTCC(移行細胞癌)の報告がある犬種を飼育している場合や、繰り返す膀胱症状が気になる場合は、中高齢以降は定期的に尿細胞検査と腹部エコー検査を検討しましょう。症状がなくても早期発見できれば、診断や治療の選択肢をより早く検討できます。特に血尿や頻尿が抗生物質でも改善せず繰り返す場合は、単純な膀胱炎と見なすだけでなく、精密検査を受けるのが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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