犬の高血糖症は、インスリンの不足やインスリン抵抗性により血糖値が持続的に上昇する内分泌疾患です。早期発見と適切な管理が重要です。



すぐに動物病院を受診が必要な症状
犬が意識を失ったり、激しい嘔吐や元気の低下、呼吸の変化、震えやけいれんが見られた場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。これらは糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)や高血糖高浸透圧症候群など、命に関わる危機の兆候である可能性があります。特にケトンがほとんど検出されないのに血糖値が600mg/dLを大きく上回る高浸透圧状態は非常に危険です。ただし、震えやけいれんは低血糖でも現れることがあるため、必ず血糖値の確認が必要です。迅速な対応が致命的な結果を防いでくれます。



品種別の注意点と再発予防
一部の犬では、遺伝や体質的要因が高血糖や糖尿病の発症に関与していると考えられています。ただし、特定の品種を断定するよりも、定期的な健康チェックで個々の状態を確認することが大切です。また、感染症、発情期、妊娠、副腎皮質機能亢進症などの併存疾患や、ステロイドなどの薬剤はインスリン抵抗性を高め、血糖値のコントロールを難しくすることがあります。治療中は自己判断で薬を中止せず、必ず獣医師の指示に従って調整してください。何より継続的なケアが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, 2023, Chapter 12: Endocrine Diseases
[2] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed, 2022, Section on Diabetes Mellitus
[3] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed, 2021, Diabetes and Metabolic Emergencies