犬の内分泌性高血圧は、ホルモン異常によって血圧が持続的に上昇する疾患であり、腎臓・心臓・目に深刻な損傷を引き起こす可能性があります。早期発見と適切な管理が重要です。



すぐに動物病院を受診する必要がある緊急のサイン
犬が突然倒れたり、視力が急激に失われたりした場合は、直ちに動物病院へ連れて行ってください。これは重度の高血圧による網膜出血・剥離や脳血管障害の兆候である可能性があります。収縮期血圧が180mmHg以上まで急激に上昇すると生命を脅かす危険があるため、迅速な対応が不可欠です。



特定品種の注意点と再発予防
犬の全身性高血圧は、特定の犬種よりも、副腎皮質機能亢進症、慢性腎臓病、糖尿病などの基礎疾患や中年齢以上の年齢とより深く関連しています。したがって、このような基礎疾患がある犬には定期的な血圧検査が不可欠です。再発や悪化を防ぐためにも、薬の服用を勝手に中止したり、獣医師と相談せずに変更したりしないでください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 主なリスク群 | 主な症状 | 治療方法 |
|---|---|---|---|
| 副腎皮質機能亢進症(クッシング) | 中年齢以上、クッシングの基礎疾患がある患者さん | 視力の低下、のどの渇きの増加、尿量の増加 | 基礎疾患の治療、アムロジピン・ACE阻害薬 |
| 副腎腫瘍 | 中年齢以上 | 元気の低下、嘔吐、ホルモン異常の兆候 | 手術による摘出、降圧薬の併用 |
| その他の二次性(腎臓病・糖尿病など) | 慢性腎臓病・糖尿病などの基礎疾患がある患者さん | のどの渇きの増加、尿量の増加、疲労感 | 基礎疾患の管理、降圧薬の調整 |
それぞれの原因によって治療戦略が変わるため、正確な診断が欠かせません。
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[1] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed. (2023). Chapter 29: Hypertension in Dogs.
[2] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats. (2021). Section 5: Endocrine Hypertension in Canine Patients.
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. (2022). Chapter 8: Hormonal Disorders and Cardiovascular Complications.