犬の尿培養検査は、尿路感染症の原因菌を正確に特定するための重要な検査です。正確な診断により、効果的な抗生物質治療が可能になります。



直ちに動物病院を受診すべき基準
犬が全く尿を出せない(無尿)場合や、排尿時に激しい痛みを訴えて苦しんでいる場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。これは尿路閉塞の危険があり、命に関わる可能性があります。また、ぐったりとして力が抜けている、倒れている、食欲が完全に失われている場合も緊急事態です。無菌状態で採取されていない尿では正確な培養診断が難しいため、信頼できる検査を受けるためには必ず獣医師の指導のもとで検査を受けてください。



再発の予防と品種別の注意点
特定の犬種は尿路結石の発症リスクが高いことが知られています。実際、結石は犬種と関連していることが多くありますが、どの犬種がより危険かは個体や結石の種類によって異なります。一方、感染症自体に対する犬種別の感受性については明確な根拠が不足しています。繰り返しの感染が生じた場合は、尿路の構造的異常や尿路結石、腫瘍などの基礎疾患の有無を確認する必要があります。再発を防ぐためには、リスク要因を適切に管理しながら、定期的な尿検査と獣医師による診察を継続することが重要です。抗生物質は必ず獣医師の指示に従って使用し、過剰な使用は耐性菌を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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