犬の抗不整脈薬は、心拍が不規則になる疾患を治療するための薬です。正確な診断と適切な管理が重要です。



すぐに動物病院を受診する必要がある緊急時
気絶(失神)、呼吸困難、歯茎の蒼白化や毛細血管再充填時間の延長など、ショックを疑う症状、あるいは心臓が異常に非常に速く鼓動する状態が見られた場合は、直ちに動物病院へお越しください。これは心臓が正常に機能せず、生命を脅かす可能性がある状態であり、一部の犬では突然死が報告されています。緊急治療を受けずに放置すると非常に危険ですので、一刻も早く診察を受けてください。



犬種別の注意点と再発予防
特に心臓疾患に脆弱な品種が知られており、教科書ではアイルランド・ウルフハウンドのような大型犬やボクサー、ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアなどで心房細動や心室性不整脈、拡張型心筋症が報告されています。ただし、同じ不整脈でも品種や個体によって薬物反応や副作用が異なる可能性があるため、薬物の選択と用量は必ず獣医師が個別に判断する必要があります。また、薬物を勝手に突然中止すると不整脈のコントロールが乱れる可能性があるため、中止や変更は必ず獣医師の指示に従って行ってください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 主な作用 | 主な副作用 | 処方時の考慮事項 |
|---|---|---|---|
| アテノロール(ベータ遮断薬) | 心拍数を遅くし心筋の酸素需要量を減らし、房室伝導時間を延ばす | 疲労、徐脈、低血圧 | 不整脈のタイプと個体の状態に応じて獣医師が決定 |
| ソタロール | 心リズムの安定化(心室性不整脈に使用) | 嘔吐、食欲減少、疲労 | 不整脈のタイプと個体の状態に応じて獣医師が決定 |
| アミオダロン | 心臓の電気信号を調節 | 肝機能異常、肺関連の副作用など | 不整脈のタイプと個体の状態に応じて獣医師が決定 |
薬の種類と用量は不整脈のタイプと個体の状態によって異なるため、必ず獣医師に相談してから処方を受けてください。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2022
[2] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats, 2020
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, 2021