猫の去勢・卵巣摘出術は、乳腺腫瘍の発症リスクを大幅に低下させる予防手術です。獣医学的に推奨される時期と方法、ならびに診断と管理のポイントについて総合的に解説します。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
乳腺のしこりが急速に大きくなったり、出血や膿、潰瘍が見られたり、痛みが強い場合は、すぐに動物病院を受診することをお勧めします。特に乳腺が温かく腫れ、激しい痛みを伴う炎症性乳腺がんは進行が非常に速いため、迅速な診療が必要です。猫の乳腺のしこりは悪性の割合が高いため、早期の診断と治療が極めて重要です。



品種別の注意点と再発予防
乳腺腫瘍は、特定の品種や遺伝的な背景を持つ猫で発生しやすいことが報告されています。また、去勢・卵巣摘出術を受けていない場合や、卵巣組織が長く残っているほどホルモンへの曝露期間が長くなり、リスクが高まる可能性があります。そのため、適切な時期に去勢・卵巣摘出術を行うことが予防に役立ちます。再発を防ぐためには、手術後も定期的な健康診断が不可欠です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2020
[2] Handbook on Field Veterinary Surgery, Chapter 19: Ovariohysterectomy in Canines and Felines, 2018
[3] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me, 2023