猫が車に乗ると鳴いたり嘔吐したりする場合、恐怖と乗り物酔いが同時に影響している複合的な状態である可能性があります。原因から家庭でのケア方法、獣医師による治療までを一目で把握できるようまとめました。


直ちに動物病院の受診が必要な緊急時
このような症状が見られたら、移動を中止し、直ちに最寄りの動物病院へ向かってください。嘔吐が繰り返されて脱水が心配な場合、口を開けたまま息切れのような呼吸が収まらない場合、呼びかけても反応がなくなる場合、あるいは痙攣を伴う場合は緊急事態です。口を開けた状態での呼吸は、強いストレスや呼吸困難を示唆している可能性がありますので、経過時間を気にするよりも、迷わず早めに受診するのが安全です。


臆病な猫・保護猫の飼い主様へのご注意
社会化が不足している猫や、保護猫・里親制度で迎え入れたばかりの猫は、恐怖反応が特に強くなりがちです。このような場合は、初期段階から獣医師と連携して体系的な脱感作計画を立てることが効果的です。また、耳の疾患(外耳炎や内耳の問題など)がある場合、乗り物酔いの症状がより強く出ることがありますので、移動前に耳の状態も併せて確認しておきましょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little S. (Ed.), The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier, 2012. Chapter: Transporting the Cat to the Veterinary Practice.
[2] Rodan I., Heath S. (Eds.), Feline Behavioral Health and Welfare: Prevention and Treatment. Elsevier, 2015. Chapter: Handling the Cat that is in Pain.
[3] Veterinary Guide to Preventing Behavior Problems in Dogs and Cats, 2024. Section: Motion Sickness and Reactivity.
[4] Halls V., A Professional's Guide to Feline Behaviour: Understanding, Improving and Resolving Problems. Chapter: Fear, Anxiety, and Stress.