犬が車に乗った際に嘔吐・震え・鳴き声を発している場合、その原因は恐怖心や乗り物酔い、あるいはその両方が考えられます。症状の見分け方から薬物療法、自宅でのケア方法まで、獣医学に基づいてまとめました。


すぐに動物病院へ連れて行かなければならない状況
嘔吐が繰り返されて脱水の兆候が見られる場合、極度のパニック状態になり自傷(壁や床への衝突、爪の噛みつき)が見られる場合、あるいは呼吸困難を伴う場合は、移動中であっても直近の動物病院へ直ちに連れて行ってください。短頭種(シーズー、ブルドッグ、パグ)は呼吸器の問題と重なると、危険度が急速に高まります。


このような犬は特に注意が必要です。
保護施設出身の犬、幼少期に車での移動経験が少なかった犬、あるいは過去に長時間で不快な移動や危険な状況を経験し、それを車と結びつけてしまった犬は、車への恐怖がより強く現れる傾向があります。また、分離不安など他の不安の問題を抱えている犬も、車の中でより敏感に反応することがあります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Veterinary Guide to Preventing Behavior Problems in Dogs and Cats, Wiley-Blackwell. Car Ride Anxiety, Table 9.3 General treatment plan for car ride anxiety.
[2] Introduction to Animal Behavior and Veterinary Behavioral Medicine, Ch. 17. Motion Sickness and Reactivity during transport.
[3] Pratsch, L. et al. (2018). Carrier training cats reduces stress on transport to a veterinary practice. Veterinary Record, 182(10), 298.