引っ越しや環境の変化の後、猫が隠れてしまったり、ご飯を食べなくなったりする場合は、ストレス反応の可能性があります。症状の確認リストから、自宅でできるケア方法まで、獣医学的な根拠に基づいてまとめました。


この症状が見られたら、すぐに病院へ連れて行ってあげてください。
48時間以上水分を摂取しない、あるいは何も食べない場合、嘔吐や下痢が繰り返される場合、ぐったりと倒れているように見える、または呼吸が苦しそうに見える場合は、直ちに動物病院での受診が必要です。猫は痛みを隠す傾向が強い動物ですので、飼い主さんが気づきにくいことがあります。特に絶食状態が長く続くと健康状態が急速に悪化するため、食事や水分を拒否する時間が長引くようであれば、合併症を防ぐためにもできるだけ早く診察を受けるのが安全です。


多猫世帯と再発予防~これだけ覚えておきましょう
多頭飼いの場合は、猫それぞれにトイレ、食器、隠れ家を個別に用意することで、縄張り争いによる慢性的なストレスを防ぐことができます。今後、引っ越しや工事の予定がある場合は、フェロモン製品を1~2週間前から事前に使用してください。新しいペットとの同居は、匂いの交換→視覚的な接触→直接の接触という順序で段階的に進めていきましょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little, S.E. (ed.) (2012) The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier Saunders.
[2] Bowen, J. and Heath, S. (2005) Behaviour Problems in Small Animals: Practical Advice for the Veterinary Team. Elsevier Saunders.
[3] Behnke, A.C., Vitale, K.R. and Udell, M.A.R. (2021) 'The effect of owner presence and scent on stress resilience in cats', Applied Animal Behaviour Science, 243, p. 105444.
[4] McCobb, E.C. et al. (2005) 'Assessment of stress levels among cats in four animal shelters', Journal of the American Veterinary Medical Association, 226(4), pp. 548–555.