猫の狩猟本能が過度に発現すると、飼い主を攻撃したり、同居動物に危害を加えたりする可能性があります。原因・診断・治療法と、日常のケアポイントを獣医学的にまとめました。


このような場合は、今すぐ病院へ連れて行ってあげてください。
以下の場合は、単なる行動の問題ではない可能性があります。早急に獣医による評価が必要です。 • 普段は穏やかだった猫が、突然攻撃的になった場合 • 攻撃時に全く制御が効かず、飼い主の皮膚を深く引っ掻いた場合 • 同居の猫や小動物に深刻な怪我を負わせた場合 • 攻撃のほかに、食欲低下、体重減少、過剰な飲水などの症状が伴う場合


先天的に本能が強い品種は、より注意が必要です。
アビシニアン、ベンガル、オリエンタル・ショートヘアなど、活動性や本能的欲求が強いことで知られる品種もいます。ただし、遺伝的素因があるからといって、その傾向が必ずしも、また同じ程度に現れるわけではありません。実際の行動は環境要因の影響を大きく受け、品種によって関連する遺伝的要因も異なるためです。そのため、こうした猫ほど、毎日規則正しい構造化された遊びで狩猟欲求を十分に満たし、パズルフィーダーや垂直空間など豊かな環境刺激を用意することが重要です。同居する小動物(ハムスター、ウサギなど)がいる場合は、空間の分離を厳格に維持することが不可欠です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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