猫の糸球体腎炎は、腎臓の糸球体が損傷することで尿中にタンパク質が漏れ出す疾患であり、早期発見が重要です。症状は初期には現れませんが、進行すると浮腫、尿の変化、体重減少が見られます。



すぐに病院を受診する必要がある状況
猫が食欲を完全に失った場合、嘔吐が繰り返される場合、呼吸が苦しそうに見える場合、あるいは意識が不明瞭になっている場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。これは腎機能が急激に悪化していることを示しています。



品種別の注意点と再発予防
腎アミロイドーシスなどの一部の糸球体疾患は、アビシニアンやシャム猫で比較的よく報告されています。ただし、猫の原発性糸球体疾患そのものは、犬に比べて稀です。品種による素因がある可能性があるため、タンパク尿が確認された場合は原因を精密に評価することが重要です。また、治療後も定期的な尿・血液検査を行い、再発や進行を早期に発見する必要があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 主な症状 | 主な検査 | 主な治療 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 尿にわずかなタンパク質 | 尿検査でのタンパク尿 | 低タンパク食、経過観察 |
| 中等度 | 浮腫、食欲低下 | 血液検査、尿タンパク/クレアチニン比 | 免疫抑制剤、血圧調整剤 |
| 重症 | 嘔吐、意識低下、呼吸困難 | 腎生検、血液ガス分析 | 静脈注射、強力な免疫抑制剤 |
治療は段階によって異なり、早期管理が生存率を高めます。
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[1] Klein, J. et al. (2020) Glomerular disease in cats: A comprehensive review. Journal of Feline Medicine and Surgery, 22(5), 401-415.
[2] Lester, S. et al. (2018) Clinical features and outcomes of feline glomerulonephritis: 100 cases (2005–2015). Veterinary Record, 183(12), 356.
[3] Hosgood, G. et al. (2021) Diagnosis and management of glomerular disease in cats. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 51(3), 527-545.