折れ耳と柔らかな二重被毛を持つスコティッシュフォールドは、一般的な猫よりも耳の掃除やブラッシングがより重要です。飼い主さんが知っておくべきグルーミングのルーティンをまとめました。


このような耳の状態であれば、すぐに動物病院へお越しください。
次のような症状が見られたら、自宅でさらに掃除を続けるのではなく、動物病院で診察を受ける必要があります。これらの症状は外耳炎の可能性がありますので、原因を特定し、炎症や感染症を同時に治療することで改善します。 - 耳から濃い茶色や黒い分泌物が継続して出る場合 - 酸っぱい匂いや生臭い悪臭がする場合 - 頻繁に頭を振ったり、後ろ足で耳を掻いたりする場合 - 耳の内部が赤く腫れているか、滲出液が見られる場合 - 触ると痛みを感じて避けようとする場合

| 項目 | 平常時 | 季節の変わり目(春・秋) | 高齢猫 |
|---|---|---|---|
| 全身のブラッシング | 週2〜3回 | 毎日5分 | 毎日短時間 |
| 耳のチェック | 週1〜2回 | 週1〜2回 | 週2〜3回 |
| 耳掃除 | 耳垢・分泌物が見えたとき | 耳垢・分泌物が見えたとき | 耳垢・分泌物が見えたとき(こまめにチェック) |
| 爪切り | 3〜4週に1回 | 3〜4週に1回 | 2〜3週に1回 |
| 入浴 | 2〜3か月に1回 | 2〜3か月に1回 | 必要時のみ |
耳掃除は決まった周期よりも耳垢・分泌物が見えたときに行い、個体差があるので皮膚・被毛の状態を見ながら調整してください

グルーミング中に絶対にやってはいけないこと
スコティッシュフォールドのグルーミングにおいて、飼い主さんが最も間違えやすいポイントです。一つでも該当する場合は、すぐに中止してください。 - 人間用シャンプーや石鹸の使用(皮膚のpHが異なるため、刺激が強くなります) - コットン棒を耳の奥深くまで挿入する(鼓膜を傷つけるリスクがあります) - 毛玉を無理やり引っ張る(はさみや専用マットブレイカーでゆっくりほぐしてください) - 後ろ足を上に持ち上げた状態で長時間ブラシをかける - アルコールや過酸化水素で耳を拭く

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Little, S. E. (Ed.). The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Chapter on Feline Genetics and Hereditary Diseases.
[2] Schaer, M. & Gaschen, F. Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. Section on Osteochondrodysplasia.
[3] Gunn-Moore, D. et al., Breed-related disorders of cats, Journal of Small Animal Practice, 2008