ノルウェージャンフォレストキャットは、肥大型心筋症(HCM)のリスクが高い品種です。年齢別の検診スケジュールと、早期発見のための兆候をまとめました。


このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院の救急外来を受診してください。
突然、後ろ足に力が入らなくなり、冷たくなってきたら、動脈血栓塞栓症(ATE)の可能性があります。肉球や爪の周りが青ざめ、痛みで悲鳴を上げている場合は、黄金時間が非常に短い状態です。また、口を開けてハァハァと呼吸していたり、ピンク色の泡を伴う呼吸困難が見られる場合は、肺水腫のリスクが高い緊急事態です。猫は犬と異なり咳をすることが少ないため、咳がなくても、呼吸が速く苦しそうであること自体を緊急のサインとして受け止める必要があります。真夜中でも構いませんので、24時間対応の動物病院へすぐにお越しください。
| 項目 | 推奨検査 | 周期 |
|---|---|---|
| 6~12か月 | 聴診+基本身体検査 | 予防接種時に同時 |
| 満1歳 | 心臓超音波+NT-proBNP血液検査 | 1回(ベースライン) |
| 満2~6歳 | 心臓超音波+聴診 | 12~24か月ごと |
| 満7歳以上 | 心臓超音波+血圧+NT-proBNP | 12か月ごと |
| 家族歴・症状あり | 心臓超音波+ホルター検査 | 6か月ごと |
病院・体質によって日程は調整されることがあります。担当獣医師と相談して決めましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットの飼い主さん向け管理のポイント
遺伝性疾患の性質上、完全な予防は難しいものの、早期発見であれば薬物療法で病気の進行を遅らせ、長期間にわたり生活の質を維持することが可能です。普段から安静時呼吸数(SRR)が1分間30回以下に保たれているか、週1回測定してください。また、体重の急激な変化、食欲の低下、突然の無気力などがみられた場合は、次の定期健診を待たずに直ちに動物病院を受診してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats - Hypertrophic Cardiomyopathy chapter
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition - MYBPC3 mutation studies
[3] Meurs et al., A cardiac myosin binding protein C mutation in the Maine Coon cat with familial hypertrophic cardiomyopathy, 2005
[4] ACVIM Consensus Statement Guidelines for the Classification, Diagnosis, and Management of Cardiomyopathies in Cats, 2020