ビション・フリーゼの象徴的なスタイルであるパウダーパフカットの特徴とケア方法をご紹介します。毎日のブラッシングから皮膚トラブルの予防まで、ステップバイステップでお伝えします。


皮膚トラブルの危険信号
グルーミング中に以下の兆候が見られた場合、単なる美容上の問題ではなく、皮膚疾患の可能性があります。ブラッシング中に愛犬が同じ部位を執拗に舐めたり掻こうとしたりする様子が見られたり、毛を分けると皮膚が赤くなっていたり(紅斑)、フケ(鱗屑)やカサブタ(痂皮)が見られたりする場合は、すぐにグルーミングを中止し、動物病院の皮膚科を受診してください。アトピー性皮膚炎はかゆみ、紅斑、自己損傷性の脱毛を引き起こし、マラセチア感染症は紅斑、脂っぽいフケ、カサブタを引き起こしますが、こうした皮膚疾患は犬種を問わず発症する可能性があります。毛玉を無理にほぐそうとして皮膚に傷を負わせると、細菌や酵母菌による二次感染に発展する恐れがあるため、ご注意ください。

| 項目 | 専門トリミング | 家庭でのお手入れ |
|---|---|---|
| 毎日 | 5~10分のブラッシング | |
| 週1回 | 足裏・肛門周りの手入れ、涙やけ拭き | |
| 月1~2回 | 全身シャンプー+完全な乾燥 | |
| 4~6週 | 全体カット+整え | |
| 予想費用 | 7,000円〜10,000円 | 道具の初期費用10,000円〜10,000円 |
費用は地域やトリミングサロンによって異なります。2026年4月時点。
入浴後の乾燥段階における注意点
入浴後の乾燥工程は、ビション・フリーゼのスキンケアにおいて特に重要です。カールした毛の奥まで完全に乾いていないと、暖かく湿った環境が残ってしまい、皮膚に通常存在するマラセチアなどの酵母菌や細菌が過剰に増殖しやすい条件が整ってしまう可能性があります。強力なドライヤーやブロワーを使って皮膚まで完全に乾かし、手で触れて冷たさや湿り気が感じなくなるまで、十分に時間をかけてください。一般的なヘアドライヤーの弱風だけでは、表面だけが乾いてしまい、内側の毛は濡れたままになることがあります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition
[2] Hnilica KA, Patterson AP, Small Animal Dermatology: A Color Atlas and Therapeutic Guide, 4th Edition, 2017
[3] American Kennel Club Bichon Frise Breed Standard