ベンガル猫の肥大型心筋症(HCM)の早期発見を目的とした、年齢別の検診スケジュールと検査項目をまとめました。無症状の時期から定期的な検診を受けることが重要です。


| 項目 | 低リスク群 | 高リスク群(家族歴あり) |
|---|---|---|
| 12か月(初回検診) | 心臓超音波1回 | 心臓超音波1回 |
| 1~3歳 | 1年に1回 | 6か月~1年に1回 |
| 4~6歳 | 1年に1回 | 6か月に1回 |
| 7歳以上 | 6か月~1年に1回 | 6か月に1回 |
| 雑音・心臓の異常が見つかった時 | 3~6か月ごとに経過観察 | 3か月ごとに経過観察 |
最終的なスケジュールは担当獣医師が個体の状態に合わせて決めますよ
このような兆候が見られたら、検診を早めに受けましょう。
次のいずれかの兆候が見られた場合は、定期健診の日程に関わらず、すぐに心臓検査を受けてください。肥大型心筋症(HCM)は進行が速いことがあり、適切な処置のタイミングを逃すと緊急事態に発展する可能性があります。 • 普段より呼吸が速い、または口を開けて呼吸している • 運動後の回復が特に遅い • 突然後ろ足に力が入らなくなったり、冷たくなったりする(血栓の疑いあり) • 食欲低下とともに元気がない • 聴診で新たに心雑音やギャロップリズムが確認された

心筋症(HCM)と診断された場合、知っておくべきこと
肥大型心筋症(HCM)は完治する病気ではありませんが、早期に発見できれば平均生存期間を十分に確保することができます。獣医内科学の教科書によると、診断時点から中央生存期間は約5年に達すると報告されています。無症状で診断された場合、獣医師が体重と心臓の状態に合わせて薬物療法や再検診の日程を決定します。最も重要なのは、飼い主が勝手に薬を中止したり、検診を先延ばしにしないことです。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little SE, The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Elsevier, 2024
[2] Silverstein DC, Hopper K, Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition, Elsevier, 2023
[3] Luis Fuentes V et al., ACVIM consensus statement guidelines for the classification, diagnosis, and management of cardiomyopathies in cats, Journal of Veterinary Internal Medicine, 2020