ベンガル猫の品種特性やよく見られる病気、飼い主さんが知っておくべき日常ケアのポイントについてまとめました。


このような兆候が見られたら、すぐに動物病院へ
ベンガル猫で次のような症状が見られた場合は、心筋症や貧血などの緊急疾患の兆候である可能性があります。24時間以内に動物病院で診察を受けることをお勧めします。 - 普段よりも速く、浅い呼吸をしたり、口を開けてハアハアと息切れをしたりする - 突然の後肢の麻痺や冷たさ(血栓の可能性があります) - 歯茎や舌が白っぽくなったり、青ざめたりする - 暗い場所で家具に頻繁にぶつかる、呼びかけても反応が鈍くなる - 3日以上続く下痢や嘔吐、体重減少
| 項目 | 肥大型心筋症 | 進行性網膜萎縮 | ピルビン酸キナーゼ欠損症 |
|---|---|---|---|
| 主な症状 | 呼吸困難、失神 | 夜盲症、視力低下 | 慢性貧血、無気力 |
| 発症時期 | 主に成猫期以降 | 比較的早い時期 | 幼少期~成猫期までさまざま |
| おすすめの検査 | 心臓超音波 | 眼底検査・遺伝子検査 | 遺伝子検査 |
| 最初の検査の推奨時期 | 成猫期から毎年定期検診 | 早い時期に1回+症状がある時 | お迎えの際に確認 |
遺伝子検査は、お迎えの際にブリーダーへ事前にお願いしておくと最も正確ですよ

譲渡前後に飼い主さんが必ず確認しておきたいこと
ベンガル猫の場合、譲渡段階で親猫の検査履歴を確認することが最も強力な予防策です。品種特有の疾患傾向がある病気は、事前にチェックしておくことで生涯の管理が容易になります。 - 親猫の肥大型心筋症に関する心エコー検査結果の確認 - 進行性網膜萎縮症およびピルビン酸キナーゼ欠乏症の遺伝子検査で陰性であることの確認 - 譲渡後2週間以内に初回健康診断と糞便検査を実施 - 1歳以降は、毎年心臓評価と総合血液検査を推奨


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] August JR, Consultations in Feline Internal Medicine Volume 7, Elsevier, 2016
[2] Little SE, The Cat: Clinical Medicine and Management, Elsevier Saunders, 2012
[3] Gough A, Thomas A, O'Neill D, Breed Predispositions to Disease in Dogs and Cats 3rd ed, Wiley-Blackwell, 2018
[4] Lyons LA et al., Feline hypertrophic cardiomyopathy: A spontaneous large animal model, Journal of Feline Medicine and Surgery, 2019
[5] Narfström K et al., Progressive retinal atrophy in the Bengal cat, Veterinary Ophthalmology, 2011