アビシニアンは、遺伝性腎アミロイドーシスと歯科疾患に脆弱な品種です。年齢別の定期健診スケジュールと主要な検査項目をまとめました。


| 項目 | 1歳以前 | 1〜6歳 | 7歳以上 |
|---|---|---|---|
| 検診周期 | 6か月ごと | 年1〜2回 | 年1〜2回(10歳以降は6か月ごと) |
| 身体検査・体重 | 毎回 | 毎回 | 毎回 |
| 尿検査(UPC・尿沈渣) | 1回基準値 | 年1回 | 年2回 |
| 血液検査(CBC・生化学・電解質) | 1回基準値 | 年1回 | 年2回 |
| 血圧測定 | 参考値の測定 | 年1回 | 年1〜2回 |
| SDMA・腎機能指標 | 推奨 | 年1回 | 年2回 |
| 心臓聴診・心臓超音波 | 聴診 | 聴診+必要時に超音波 | 超音波推奨 |
| 歯科検診・スケーリング | 口腔の確認 | 年1回の評価 | 年1〜2回のスケーリングを検討 |
AAFPライフステージガイドライン(7歳から最低年1回、10歳以降は年2回)と、生涯ステージごとの最小データベース(血球・生化学・尿検査・血圧)をアビシニアンの品種特性に合わせて反映
このような兆候が見られたら、すぐに動物病院へ
以下の症状は、腎アミロイドーシス、肥大型心筋症、貧血を疑うべき緊急のサインです。定期健診とは別に、直ちに動物病院を受診する必要があります。 • 普段より水を多く飲み、尿量が増える • 食欲低下や体重減少が2週間以上続く • 突然息切れをしたり、口を開けて呼吸する • 歯茎が白っぽくなったり黄色く変色する • 後ろ足に力が入らなくなり、冷たく感じる

遺伝子検査も併せて検討してみてください。
アビシニアンでは、ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損)や進行性網膜萎縮症(rdAc-PRA)などの遺伝性疾患が報告されています。生後1歳以内に一度遺伝子検査を受けておけば、生涯の健康管理の方針を立てることができます。保因者(キャリア)の場合、臨床症状がなくても、検診の間隔を短くするのが安全です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Boyce JT, DiBartola SP, Chew DJ, et al. Familial renal amyloidosis in Abyssinian cats. Vet Pathol. 1984;21:33-38.
[2] Little SE. The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier; 2020.
[3] Chew DJ, DiBartola SP, Schenck PA. Urinalysis in the Dog and Cat. Wiley-Blackwell; 2023.
[4] American Association of Feline Practitioners (AAFP). Feline Life Stage Guidelines. 2021.