愛犬・愛猫のダイエット成功を左右する体重・体形・活動量のモニタリング方法を、獣医学の根拠に基づいてご紹介します。自宅で簡単に実践できる記録の習慣づけの方法も併せてご案内します。

| 項目 | 体重測定 | 体型スコア(BCS) | 食事記録 |
|---|---|---|---|
| 推奨周期 | 週1回 | 2~4週に1回 | 毎日 |
| 測定方法 | 同じ時間・同じ体重計 | 1~9点スケールで触診・視診 | おやつを含めグラム単位 |
| 記録ツール | スマートフォンのメモ・アプリ | 写真+スコア表 | 計量カップ・キッチンスケール |
| 目標範囲 | 獣医師と協議した目標の減量スピードを守る | 4~5点を維持 | 1日の目標カロリーの±10% |
個体の状態・疾患に応じて、獣医師が減量目標の範囲とモニタリング周期を調整することがあります。

すぐに獣医師の相談が必要なサイン
ダイエット中であっても、以下の兆候が見られる場合は、通常の減量ではなく疾患の可能性をまず確認する必要があります。 - 目標よりもはるかに速いペースで体重が急激に減少する場合 - 食欲は正常なのに体重が継続的に減少する場合 - 活動量や気力が目立って低下する場合 - 嘔吐、下痢、多飲多尿が伴う場合 - 猫の食欲が急激に減少したり、数日以上食事を拒否したりする場合 特に猫は、長期間絶食状態が続くと健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、食欲低下が続く場合は遅滞なく獣医師に相談してください。

病院での再検査基準
家庭でのモニタリングだけでは見落としがちな指標があります。次のタイミングでは、病院での再検査をお勧めします。 - ダイエット開始直後、獣医師と相談した時期に1回目の再検査(減量速度・体型スコアの評価) - 目標体重の半分に達した時期 - 基礎疾患(関節・心臓・内分泌)がある場合は、獣医師が推奨する周期で - 体重が2週間以上停滞した場合、または逆に急激に減った場合

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Brunetto, M.A., Gomes, M.O.S., Andre, M.R. et al. (2010). Effects of nutritional support on hospital outcome in dogs and cats. J. Vet. Emer. Crit. Care 20(2): 224–231.
[2] WSAVA Global Nutrition Committee. Body Condition Score Charts for Dogs and Cats.
[3] Small Animal Clinical Nutrition, 5th Ed, Chapter 27: Obesity.