犬の肝細胞癌は頻繁にみられる疾患ではありませんが、早期発見は治療成績に大きな影響を与えます。飼い主の方が必ず知っておくべき重要な情報を、Q&A形式でまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
黄疸が現れたり、食欲が完全に消失したり、嘔吐が繰り返されたり、倒れるほどに元気がなくなったりした場合は、すぐに動物病院を受診してください。これは肝機能が重度に損傷していることを意味し、生命を脅かす可能性があります。


| 項目 | 適用時期 | 効果 | 副作用 |
|---|---|---|---|
| 手術 | 腫瘍が局所的で転移がないとき | 高い | 最良の治療の可能性 |
| 抗がん治療 | 手術が不可能または転移している場合 | 中程度 | 一時的な効果 |
| 放射線治療 | 腫瘍が小さく位置が適切なとき | 中程度 | 疼痛緩和の効果 |
治療の選択は獣医師と相談のうえで決定する必要があります。個々の状況によって最適な組み合わせは異なります。

飼い主さんが注意すべき点
肝細胞癌は初期症状がほとんどないため、定期的な健康診断が不可欠です。特に7歳以上の犬は、6ヶ月に1回血液検査を受けることをお勧めします。急な食欲減退や黄疸が見られた場合は、すぐに動物病院を受診してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Moore, A.S., R.W. Nelson, C.J. Henry, et al. (2002). Retrospective study of 31 cases of canine hepatocellular carcinoma. Journal of the American Veterinary Medical Association, 221(4), 512–518.
[2] Vickery, K.R., Wilson, H., Vail, D.M., & Thamm, D.H. (2008). Dose-escalating vinblastine for the treatment of canine MCT. Veterinary and Comparative Oncology, 6(2), 111–119.
[3] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition. (2015). British Small Animal Veterinary Association.