出産後3週間の母猫の回復と授乳を支援するための重要なケア方法です。食事・環境・健康チェックポイントを段階的にまとめました。

| 項目 | 1週目 | 2週目 | 3週目 |
|---|---|---|---|
| 重要な観察 | 子宮分泌物・体温 | 授乳量・乳腺の状態 | 子の成長・離乳準備 |
| 食事の要求 | 授乳食の自由給与を開始 | 十分なエネルギー・水分供給を維持 | 高品質な授乳食を継続供給 |
| 活動量 | 最小・安静 | 制限的な活動 | 段階的な回復 |
| 危険信号 | 出血の持続・発熱 | 乳腺炎・子癇 | 食欲低下・脱水 |
個体差があるので毎日観察記録を残すのがよいです。

すぐに動物病院へ連れて行かなければならない緊急のサイン
次の症状のいずれかが見られた場合は、24時間緊急診療に対応できる動物病院へ直ちに連れて行ってください。子癇(低カルシウム血症)は、授乳期の母猫に多い代表的な緊急疾患です。筋肉の震えやけいれん、呼吸困難、40℃以上の発熱、悪臭を伴う分泌物、猫を完全に無視する行動などが現れたら、一刻も早く行動を起こしてください。また、乳腺が赤く腫れて硬くなっている場合は乳腺炎の可能性がありますので、抗生物質による治療が必要です。

不妊手術の時期と再妊娠への注意
猫は授乳中にも発情が再開することがあります。個体によっては離乳前に発情が見られることもあり、外出の機会があれば連続妊娠が可能になるため、母猫の健康に大きな負担がかかります。離乳完了後(通常は生後8週間頃)に去勢・卵巣摘出手術を計画し、それまでは必ず室内でのみ生活させてください。適切な手術時期は母猫の健康状態や回復度合いによって異なる場合がありますので、担当の獣医師と相談し、個体の状況に合わせて決定するのが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Chapter 45 Reproduction
[2] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed
[3] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed
[4] Johnston, S.A. Veterinary Surgery: Small Animal, 2017