お薬を飲ませることは、飼い主さんにとって最も難しい課題の一つです。状況に応じたコツや補助用品の使い方(フィラーポケット、投与器、おやつラッピングなど)をまとめました。

| 項目 | ピルポケット | 経口投薬器 | ピルクラッシャー |
|---|---|---|---|
| 主な用途 | 錠剤・カプセルを隠す | 液状・粉薬の注入 | 錠剤の粉砕・半分に割る |
| 使用の難易度 | 簡単 | 中程度 | 簡単 |
| 犬への適合度 | 高い | 中程度 | 高い |
| 猫への適合度 | 中程度 | 高い | 高い |
| 予想価格帯 | 500円〜1,000円 | 300円〜800円 | 300円〜700円 |
価格は一般的な動物病院・ペット用品店の販売価格が基準です。製品ごとに差があります。

薬と一緒に絶対に与えてはいけない食べ物
ブドウ、キシリトール、チョコレート、玉ねぎ、ニンニクは、少量でも中毒を引き起こす可能性があります。これらの食品に薬を混ぜて隠そうとすると、薬の効能とは関係なく、緊急事態が発生する恐れがあります。また、乳製品は一部の抗生物質(テトラサイクリン系、キノロン系)の吸収を妨げます。薬によって食品制限が異なるため、処方を受ける際に「どのおやつに混ぜても大丈夫ですか?」と必ず獣医師に確認してください。

必ず獣医師と相談すべき状況
薬を吐き出したり、噛んで逃げたりする場合は、無理に強制投与しないでください。愛犬や愛猫との信頼関係が損なわれると、長期的な治療がより困難になる可能性があります。また、徐放性や腸溶コーティング錠剤は、割ったり粉々にしたりすると吸収速度が急激に変化し、副作用のリスクが高まります。投与が繰り返して失敗する場合は、同じ成分で嗜好性の高いチュアブル剤や液状剤に変更できるか、獣医師にご相談いただくのが最も迅速な解決策です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb, D.C., Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Ed, 2018
[2] Ettinger, S.J. et al., Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed, 2017
[3] Little, S.E., The Cat: Clinical Medicine and Management, 2012