肝性脳症は、肝機能の低下により有毒物質が脳に影響を及ぼす神経系の疾患です。症状の早期発見と、タンパク質を調整した食事療法が重要です。


すぐに動物病院へ連れて行かなければならない緊急のサイン
次の症状のいずれかが見られた場合は、夜中でも24時間対応の動物病院へ直行してください。 • 発作が2回以上繰り返される、または5分以上続く • 意識が朦朧とする、または反応がない • 後ろ足で立てず、よろめく • 嘔吐とともに、頭を床に押し付けるような動作を繰り返す • キシリトールや有毒物質の摂取が疑われる後に痙攣を起こす 肝性脳症による発作は脳損傷につながる可能性があるため、症状が出た場合は迷わず緊急処置を受けてください。
| 項目 | 軽度段階 | 中等度 | 重度・回復期 |
|---|---|---|---|
| タンパク質供給源 | 乳製品・卵・豆腐中心 | 豆腐・乳製品を少量 | 医療処方食専用 |
| タンパク質比率 | 獣医師の指示に従って調整 | 獣医師の指示に従って調整 | 獣医師の指示どおり |
| 給餌回数 | 1日3~4回少量 | 1日4~5回少量 | 処方食基準 |
| 避けるべき食べ物 | 赤身肉・魚・内臓肉 | 赤身肉・魚・内臓肉すべて | すべての高タンパクフード |
| 追加ケア | ラクツロースシロップ | ラクツロース+抗生物質 | 入院管理 |
2026年基準、必ず主治医の指示に従って調整してください

絶対にやってはいけないこと
肝性脳症の犬において、以下の行動は症状を急激に悪化させる原因となります。 • 肉乾・ガム・肉類のおやつを自由に与えること(高タンパク質の過剰摂取) • 人間の食事のうち、塩分の多いものや缶詰のマグロ • 便秘を放置すること(腸管内でのアンモニア吸収が増加するため) • 獣医師の処方なしでサプリメントや薬を追加で与えること • 食事を抜いた後、一度に大量に与えること 特に発作が発生した場合は、直ちに主治医に連絡し、その後の食事量と与え方を一緒に調整する必要があります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Ettinger SJ, Feldman EC, Cote E. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed. Chapter on Hepatic Encephalopathy.
[2] Silverstein DC, Hopper K. Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed. Hepatic Encephalopathy.
[3] Nelson RW, Couto CG. Small Animal Internal Medicine, 6th Ed. Hepatobiliary Diseases.