猫の臨終期に現れる身体的・行動的なサインと、飼い主ができる快適なケア方法をまとめました。最後の瞬間までそばに寄り添う方法をお伝えします。


| 項目 | 初期(数週間前) | 中期(数日前) | 末期(24〜48時間) |
|---|---|---|---|
| 食欲 | おやつ中心に選んで摂取 | 水と少量のみ摂取 | 完全に拒否 |
| 活動量 | 動きが減り、ジャンプを回避 | ほとんど横になっている | ほとんど動かない |
| 呼吸 | 普段と同様 | やや浅くなる | 不規則・あえぎ |
| 体温 | 正常〜やや低め | 耳・足先が冷たい | 全身の体温低下 |
| 意識 | 反応が鈍くなる | 呼ぶとかろうじて反応 | 無反応または昏迷 |
個体ごとに差があるため、獣医師の相談を通して判断するのが安全です
今すぐ獣医師に相談が必要な場合
猫が苦痛の兆候を示している場合、終末期であっても積極的な疼痛管理が必要です。うめき声を上げたり、体を丸めて震えたり、触られると攻撃的に反応したり、けいれんや発作を起こしたり、呼吸困難により舌が青紫色になる(チアノーゼ)場合は、直ちに動物病院への相談が必要です。安楽死の相談も決して恥ずかしいことではありません。獣医学では、「良質な死(グッドデス)」も、飼い主様と愛猫に贈れる最後の贈り物として捉えられています。

最期を迎えた直後にすべきこと
愛猫が亡くなった後、体は数時間以内に硬くなり始めます(死後硬直)。その前に、リラックスした姿勢で横たえ、お気に入りの毛布で覆ってあげてください。目や口は自然に閉じないことがあります。葬儀は、ペット葬儀業者登録済みの業者を通じて行う必要があります。無許可業者や無断での埋葬は法律で禁止されています。事前に葬儀の手続きを知っておくと、慌ただしい状況で混乱しにくくなります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little SE, The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Chapter on Geriatric and End-of-Life Care, 2020
[2] Drobatz KJ, Hopper K, Rozanski E, Silverstein DC, Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Edition, 2019
[3] Villalobos A, Kaplan L, Canine and Feline Geriatric Oncology: Honoring the Human-Animal Bond, 2nd Edition, Chapter on Pawspice Care, 2017