眼底検査は、瞳孔の奥にある網膜・視神経・血管を直接観察する目の精密検査です。いつ必要で、どのような疾患を見つけることができるのかをまとめました。

| 項目 | 代表的な疾患 | 主な所見 |
|---|---|---|
| 網膜疾患 | 進行性網膜萎縮症(PRA) | 網膜血管の減少・反射の増加 |
| 網膜剝離 | 網膜剝離(原発性・続発性) | 網膜が浮き上がる所見。出血は原因により伴います |
| 視神経疾患 | 視神経炎・視神経萎縮 | 視神経乳頭の浮腫または蒼白 |
| 全身疾患の後遺症 | 高血圧性網膜症 | 血管出血・網膜剝離 |
| 感染・炎症 | 脈絡網膜炎 | 網膜病変・滲出物 |
実際の診断は眼圧検査、超音波などとあわせて総合的に判断します。

このような兆候が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
急に物にぶつかったり、目が完全に白く濁ったりしている場合は、網膜剥離や急性緑内障などの緊急事態が考えられます。視力を保つ可能性を高めるためには、できるだけ早く治療を開始する必要がありますので、このような兆候が見られたら次の診察予約を待たず、夜間診療を行っている動物病院にすぐに行ってください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Maggs, D.J., Miller, P.E., Ofri, R., Slatter's Fundamentals of Veterinary Ophthalmology, 6th Ed
[2] Clinical Atlas of Canine and Feline Ophthalmic Disease, 2nd Ed — Neurophthalmic Examination
[3] Gelatt, K.N., Veterinary Ophthalmology, 6th Ed