犬のタンパク尿は、急速に進行する可能性のある腎臓疾患の初期サインです。保護者の皆様にご理解いただきたい重要な情報をQ&A形式でまとめました。



すぐに病院を受診すべきサイン
おしっこに泡がよく見られるようになったり、水をよく飲むようになり、排尿の回数や量が普段より明らかに増えた場合、食欲が落ちたり元気がなく弱ってしまったり、嘔吐や吐き気が伴う場合は、すぐに病院へ連れて行ってあげてください。タンパク尿は腎臓機能を徐々に悪化させる可能性があるため、早期の診断と管理は非常に重要です。


| 項目 | 軽度 | 中等度 | 重度 |
|---|---|---|---|
| 尿の状態 | 泡が少し見られる | 泡が頻繁に見られる | 泡が多く粘り気がある |
| 食欲 | 正常 | やや低下 | 完全になし |
| 体重の変化 | 正常 | やや減少 | 急激に減少 |
| 対処法 | 定期的に尿検査を実施 | 獣医師と相談のうえ食事管理を試みる | すぐに病院を受診し専門的な診療を受ける |
タンパク尿の実際の重症度は見た目の症状だけで判断するのは難しく、尿タンパク/クレアチニン比(UPC)などの検査で評価します。進行するほど危険が大きくなる可能性があるため、臨床的判断に基づいて早期に対応することが重要です。
注意:不適切な管理による悪化にご注意ください
タンパク尿が疑われる場合は、ご自身で薬を投与したり、ドッグフードを変更したりしないでください。不適切な食事管理は、腎臓機能をさらに悪化させる可能性があります。必ず獣医師の診断と処方を受けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th ed. (2021). Wiley-Blackwell.
[2] Hoskins, J.D. et al. (2019). Urinalysis in Dogs and Cats: A Practical Guide. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 49(3), 457–478.
[3] Kirk, C.W. & Bonagura, J.D. (2020). Current Veterinary Therapy XII: Small Animal Practice. Elsevier.