犬の去勢手術後、2週間の回復期間中に保護者が直接管理すべき傷の手当て、活動制限、食事調整の方法を段階的にまとめました。

| 期間 | 主なケア内容 | 許可される活動レベル |
|---|---|---|
| 1~3日目 | 麻酔からの回復、体温・水分管理 | 排泄目的の移動のみ |
| 4~7日目 | 傷の確認、エリザベスカラーの装着継続 | 5分以内の短い散歩 |
| 8~14日目 | 腫れや分泌物の観察、抜糸の準備 | 10~15分のゆっくりした散歩 |
| 14日目以降 | 抜糸後の段階的な活動再開 | 獣医師の指示に従う |

この症状の場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。
次のいずれかの症状が見られた場合は、24時間以内に動物病院を受診してください。夜間であれば、夜間・救急の動物病院をご利用ください。 • 傷口から黄色や緑色の膿が出ている • 傷口が開いたり、縫合糸が抜けている • 手術後48時間経過しても嘔吐や下痢が続いている • 腹部が目立って膨らんだり、硬くなっている • 24時間以上全く食べず、元気がない • 12時間以上おしっこが出ない

小型犬や短頭種は麻酔からの回復に特に注意が必要です。
チワワ、マルチーズ、ポメラニアンなどの小型犬は、体が小さいため体温維持が難しく、低血糖のリスクもあります。帰宅後3〜4時間以内に少量のドッグフードやおやつを与えて、血糖値を維持しましょう。 ブルドッグ、パグ、フレンチブルドッグなどの短頭種は、気道が短いことから麻酔からの回復が遅れる可能性があります。帰宅後は呼吸数と歯茎の色をこまめに確認し、異常を感じた場合はすぐに病院に連絡してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Handbook on Field Veterinary Surgery, Ch19: Ovariohysterectomy in Canines and Felines — Surgical Procedure and Postoperative Care
[2] Little S., The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me, 2024
[3] Fossum TW et al., Small Animal Surgery, 5th Edition, Elsevier, 2019