猫の網膜剥離は、視力低下を引き起こす可能性のある深刻な眼科疾患です。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をQ&A形式でまとめました。





視力が急激に低下した場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。
猫が突然視界がぼやけたり、暗い場所で迷子になったり、瞳孔が開いたまま光に反応しなくなったりすると、網膜剥離による急性失明の可能性があります。網膜は剥離するとすぐに損傷が始まるため(剥離直後から網膜変性が進行する場合があります)、できるだけ早く獣医師の診察を受ける必要があります。原因を早期に見つけて管理すればするほど、視力を保つ可能性が高まります。

| 項目 | 主な症状 | 対処法 | 予後 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 視力低下、暗い場所で迷う | 血圧の調整(アムロジピンなど)、定期検査 | 血圧の調整により回復の可能性あり |
| 中等度 | 部分的な網膜剥離、瞳孔の拡大(散瞳) | 血圧の調整とともにレーザー・手術治療を検討 | 治療の時期が重要、回復の可能性は中程度 |
| 重篤 | 完全な剥離、失明、瞳孔の拡大・光反応なし | 原因の管理後に手術的な再付着を検討 | 視力の回復は難しく、長期的な管理が必要 |
原因(特に高血圧)の管理と治療の時期が予後に大きな影響を与えます。猫は血圧を調整すると網膜が再び付着することもあります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Gelatt KN, MacKay EO. Distribution of intraocular pressure in dogs. Vet Ophthalmol 1998;1(2–3):109–14.
[2] Côté E. Clinical veterinary advisor. Dogs and cats. 3rd ed. St. Louis, MO: Elsevier Mosby; 2015.
[3] Ettinger SJ, Feldman EC, Côté E. Textbook of veterinary internal medicine: diseases of the dog and the cat. 8th ed. St. Louis, MO: Elsevier; 2017.