この記事では、猫の夜泣きの原因を年齢別に整理し、若い猫からシニア猫まで、それぞれの状況に合わせた対処法をQ&A形式でご案内します。

| 項目 | 若い猫(1〜5歳) | 中年猫(6〜9歳) | 高齢猫(10歳以上) |
|---|---|---|---|
| 主な原因 | 本能、空腹、学習 | 健康の異常・学習の混在 | 認知機能障害、睡眠の乱れ |
| 鳴きの特徴 | 活発に動き回りながら鳴く | 不規則に鳴く | 方向を見失ったようにぼんやり鳴く |
| 動物病院の必要度 | 低い(行動修正を優先) | 中程度(健康診断を推奨) | 高い(高齢猫の検診が必須) |
10歳以上の猫に突然明け方の鳴きが出てきた場合は、まず獣医師に相談してください

このような場合は、今すぐ病院へお越しください。
夜中に鳴き叫ぶとともに、次のような症状が見られる場合は、単なる行動問題ではない可能性があります。突然の夜中の鳴き声+方向感覚の喪失、急激な多飲または拒食、歩行中のふらつきや円を描くような歩き方、10歳以上の猫で最近突然現れた場合などです。このような状況では、当日か翌日の午前中に動物病院を受診することをお勧めします。


去勢・避妊手術前の猫ちゃんの場合は、これも確認してください。
未去勢の雌猫の早朝の鳴き声は、発情に関連するものかもしれません。発情そのものは平均して5~6日ほど続き、発情周期は通常1か月に1回程度繰り返され、この時期には非常に大きくて長い鳴き声を上げます。去勢手術により発情がなくなると、こうした鳴き声はほとんど収まります。一方、痛みや消化管疾患、高血圧などの疾患でも鳴き声が現れることがあるため、しつけや行動修正を行っても改善が見られない場合は、まず健康診断を受けることが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Atkinson T. A Professional's Guide to Feline Behaviour Understanding, Improving and Resolving Problems. CABI; 2018.
[2] Little SE (ed.). The Cat: Clinical Medicine and Management. 2nd ed. Elsevier Saunders; 2012.
[3] Moelk M. Vocalizing in the house-cat: a phonetic and functional study. Am J Psychol. 1944;57:184–205.