猫の三臓器疾患は、肝臓・膵臓・小腸の慢性炎症が同時に現れる疾患で、腹痛・嘔吐・下痢などの症状が現れます。早期発見と管理が重要です。



すぐに病院を受診すべきサイン
強い元気のなさや食欲の低下、持続的な嘔吐、血便、脱水症状(口の乾燥、眼球の陥没)、意識レベルの低下が見られる場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。特に食欲不振の状態が続くと、脂肪肝などの深刻な合併症や臓器機能の低下を引き起こす可能性があります。



注意が必要な品種と年齢
三臓器疾患が特定の品種に多く見られると断定するのは難しく、猫における危険因子はまだ明確には解明されていません。ただし、臨床的には主に中年以降の猫で報告される傾向があるため、年齢を重ねるにつれて早期検査と継続的な管理が重要になります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 症状の重症度 | 主な症状 | 推奨される対処 | 来院の要否 |
|---|---|---|---|---|
| 軽症 | 軽い食欲低下・無気力 | 嘔吐はないかまれ | 食事管理、経過観察 | いいえ |
| 中等度 | 明らかな食欲不振・無気力 | 体重減少、間欠的な嘔吐 | 薬物治療、獣医師に相談 | はい |
| 重症 | 食欲廃絶、激しい無気力 | 脱水・意識低下、持続的な嘔吐・血便 | 直ちに来院、救急治療 | はい |
猫は嘔吐・腹痛がまれなことがあるため、あまり食べなかったり元気がなかったりする場合は、症状を軽く見ずに獣医師に相談してください。
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[1] Greenhalgh SN, Reeve JA, Johnstone T, et al. Long-term survival and quality of life in cats with clinical signs associated with triaditis. J Vet Intern Med. 2015;29(4):1123–1130.
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition. Wiley-Blackwell, 2021.
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition. Elsevier, 2022.