子犬の予防接種は生後6~8週齢から開始し、5回目の混合ワクチンと狂犬病ワクチンを完了する必要があります。2026年現在の種類別のスケジュールと動物病院の平均費用を、一目でわかるようにまとめました。

ワクチン接種前の必須確認事項接種前の必須確認事項
健康状態が優れない場合は、ワクチン接種を延期する必要があります。ワクチンが十分な効果を発揮するためには、子犬が健康で、免疫系が正常に反応できる状態であることが不可欠だからです。下痢・嘔吐・発熱・食欲不振などの症状がある場合は、当日の接種を避け、必ず獣医師にご相談ください。里親として迎えた直後は環境の変化によるストレスがかかる可能性があるため、数日間の慣らし期間を設けた後、できるだけ早く獣医師による健康診断を受け、1回目の接種を開始しましょう。接種後24時間以内は入浴を避け、接種後2~3日間は軽度の倦怠感・痛み・微熱などの一時的な反応が現れることがありますので、散歩・入浴・激しい遊びを避け、子犬の体調を注意深く観察してください。この時期に子犬が明らかに苦しそうにしている場合は、必ず獣医師に診察を受けてください。


| 項目 | 1回の費用 | 総回数 | 総費用 |
|---|---|---|---|
| 総合ワクチン(DHPPL) | 3,000円〜5,000円 | 5回 | 10,000円〜20,000円 |
| コロナ腸炎 | 2,000円〜3,000円 | 2回 | 4,000円〜6,000円 |
| ケンネルコフ | 3,000円〜4,000円 | 1〜2回 | 3,000円〜8,000円 |
| インフルエンザ | 3,000円〜5,000円 | 2回 | 6,000円〜10,000円 |
| 狂犬病 | 1,000円〜2,000円 | 1回 | 1,000円〜2,000円 |
| 抗体価検査 | 5,000円〜8,000円 | 1回 | 5,000円〜8,000円 |
| 全体合計 | — | — | 30,000円〜60,000円 |
2026年1月の首都圏の動物病院の平均価格基準 — 地域や病院、回数パッケージ割引の有無によって差があります


品種別のワクチン副作用に注意
小型の子犬ほど、ワクチン接種後の副反応がより多く報告される傾向があります。そのため、チワワ、ヨークシャー・テリア、マルチーズ、ポメラニアンなどの超小型犬種では、接種部位の痛みや一時的な元気の低下が見られることがあるため、より注意深く観察する必要があります。ただし、体が小さいからといってワクチンの用量を半分にするのは医学的に適切ではなく、犬種や体格にかかわらず、定められた用量をそのまま接種しなければなりません。接種前には、犬種や過去の接種反応、健康状態を事前に獣医師に伝え、接種計画を一緒に立ててください。接種後は24時間、体調を細かく観察しましょう。高齢犬の里親になった場合や免疫力が低下している場合は、獣医師と個別に接種日程を調整してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Ford RB, Larson LJ, McClure KD, et al. 2017 AAHA Canine Vaccination Guidelines. J Am Anim Hosp Assoc, 2017;53(5):243-251.
[2] Day MJ, Horzinek MC, Schultz RD, Squires RA. WSAVA Guidelines for the Vaccination of Dogs and Cats. J Small Anim Pract, 2016;57(1):E1-E45.
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[4] Ettinger SJ, Feldman EC, Cote E. Textbook of Veterinary Internal Medicine (수의내과학 교과서), 8th Edition, Elsevier, 2017.