子犬の3~6ヶ月は、生涯の健康の土台が作られる決定的な時期です。ワクチン接種の完了、成長期に適したフード、社会化トレーニングなど、この時期に特に気をつけたいケアのポイントをご紹介します。

ケアを開始する前に必ず確認すべきこと
3ヶ月齢以前のワクチン接種歴と駆虫の記録を必ず確認してください。記録がない場合や不完全な場合は、抗体検査(タイターテスト)や再接種が必要になることがあります。以前通院していた動物病院から発行されたワクチン接種手帳、駆虫薬の種類と投与日、母犬の病歴情報などを整理して、担当の獣医師にご提示ください。記録が不明確な状態で安易に散歩や他の犬との接触を始めると、パルボウイルス感染症や犬ジステンパーの感染リスクが高まります。


| 項目 | 3か月 | 4か月 | 5〜6か月 |
|---|---|---|---|
| 混合ワクチン | 4回目 | 5回目で完了 | 抗体検査をおすすめ |
| 狂犬病 | 1回目の接種 | 接種完了の確認 | |
| 給餌回数 | 1日3〜4回 | 1日3回 | 1日2〜3回 |
| 散歩 | 接種完了前は屋外禁止 | 短い散歩を開始 | 30〜40分の規則的な散歩 |
| トレーニングの重点 | 名前・トイレ | おすわり・まて | 散歩のリード・社会化 |
| 歯 | 乳歯 | 乳歯がぐらつく | 永久歯への生え変わり開始 |
個体ごとに発達スピードの差があります。獣医師と相談して調整してください。

大型犬や特定の品種は、より一層の注意が必要です。
大型・超大型犬種(ゴールデンレトリバー、ラブラドール、ジャーマンシェパードなど)では、カロリーやカルシウムの過剰摂取が骨格の成熟を妨げ、関節疾患や股関節形成不全などの整形外科的問題を引き起こす可能性があります。股関節形成不全は大型犬に多く見られ、栄養状態、成長速度、体格も重要なリスク要因となります。そのため、「ゆっくりと成長させる」ことが基本原則であり、大型犬用の成長期用フードを使用し、急激な体重増加を避ける必要があります。また、純血種は犬種ごとに好発する疾患が異なり、一部の犬種では特定の薬剤に対する反応が異なる場合もありますので、駆虫薬やその他の薬物を処方する際には、必ず犬種をお知らせください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me
[2] Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Edition
[3] Nutrient Requirements of Dogs and Cats (NRC)
[4] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases - New Puppy Wellness Examination