犬の定期健康診断は、年齢によって検査項目と頻度が異なります。犬、成犬、シニア犬の各段階で必ず受けるべき検査と推奨時期をまとめました。

検診前に必ず確認しておきたいこと
血液検査の精度を高めるためには、検査前の絶食が必要な場合があります。食事の摂取など食事状態は検査数値に影響を与える可能性があるため[E4]、おやつ・牛乳・ウェットフードは避けるのがおすすめです。ただし、正確な絶食時間は病院や検査項目によって異なるため、事前に案内を受けてください。水は普段通り与えても問題ないことが多いですが、これも獣医師に確認するとより安心です。普段服用中のサプリメントや薬がある場合は、検査前に一時的に中止してもよいか事前に問い合わせてください。また、運動や興奮などの一時的な生理状態も一部の数値に影響を与える可能性があるため[E4]、病院訪問直前には激しい活動を避けるのがおすすめです。

| 項目 | 1歳未満 | 1〜6歳の成犬 | 7歳以上の高齢犬 |
|---|---|---|---|
| 検診の周期 | 6か月間隔 | 年1回 | 6か月間隔 |
| 基礎血液検査(CBC+生化学) | True | True | True |
| 尿検査 | False | True | True |
| 糞便・寄生虫検査 | True | True | True |
| フィラリア検査 | 生後7か月以降 | 年1回 | 年1回 |
| 胸部X線 | 選択 | 推奨 | 必須 |
| 心臓超音波 | 聴診異常時 | 聴診異常時 | 推奨 |
| 腹部超音波 | False | 選択 | 推奨 |
| 甲状腺・膵臓パネル | False | 選択 | 推奨 |
| 血圧測定 | False | 選択 | 必須 |
| 歯科検診 | True | True | True |
| 予想費用(参考) | 10,000円〜20,000円 | 20,000円〜40,000円 | 40,000円〜80,000円 |
病院・地域・割引パッケージによって費用は大きく異なります。正確な金額は受診する病院に直接お問い合わせください。

品種ごとに特に注意が必要な健康チェック
犬種によってかかりやすい疾患が異なるため、追加の検査が必要になる場合があります。 - 小型犬(マルチーズ・プードル・チワワ):膝蓋骨脱臼の評価、心臓弁膜の聴診(5歳から) - ダックスフンド・ウェルシュ・コーギー:脊椎のX線検査で椎間板の変形を確認 - シーズー・ペキニーズ・パグ:眼圧測定、鼻腔および気道の画像検査 - ゴールデン・レトリバー・ラブラドール:股関節・肘関節のX線検査、腫瘍マーカー検査 - ミニチュア・シュナウザー:膵臓酵素(SPEC-cPL)の追加確認 - ヨークシャー・テリア:門脈シャントが疑われる場合、胆汁酸検査 犬種別の追加項目は、通常、基本検診パッケージに含まれていませんので、事前にリクエストしてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Edition
[2] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition
[3] AAHA Canine Life Stage Guidelines, 2019