犬のノミは、単なるかゆみだけでなく、貧血やアレルギー、さらには寄生虫の媒介を引き起こす可能性があります。薬の選び方から自宅の環境消毒まで、段階的にまとめました。

予防・治療を開始する前に必ず確認すべきこと
ノミ駆除薬は、犬の年齢・体重・妊娠の有無、そして肝臓や腎臓の疾患・フィラリア症感染などの基礎疾患によって、使用可能な種類が異なります。駆虫成分は神経系に作用して副作用を引き起こす可能性があり、個体によって感受性も異なるため、市販品やオンライン販売品を自己判断で使用せず、必ず獣医師と相談して犬の体重・年齢・基礎疾患を確認した上で処方を受けるのが安全です。特に非常に若齢であったり小型の犬の場合は、製品ごとに使用可能な最小年齢・体重の基準が設けられていることが多いため、自己投与の前に獣医師の確認が不可欠です。

| 項目 | ブラベクト(経口) | ネクスガード(経口) | フロントライン(スポットオン) | キャプスター(経口) |
|---|---|---|---|---|
| 主成分 | フルララネル | アフォキソラネル | フィプロニル | ニテンピラム |
| 効果の持続 | 12週 | 4週 | 4週 | 24時間 |
| マダニ同時予防 | True | True | True | False |
| 最小使用年齢 | 6か月 | 8週 | 8週 | 4週 |
| 主な用途 | 長期予防 | 月1回予防 | 月1回予防 | 急性駆除 |
薬の選択は犬の体重・年齢・同居動物の有無によって異なるため、必ず獣医師の処方を受けてください


このような犬の場合は、薬の選択に特に注意が必要です。
駆虫薬の成分は神経系に作用して副作用を引き起こす可能性がありますし、犬の中には特定の成分に対して特に敏感に反応する子もいます。コリー、シェットランド・シープドッグ、オーストラリアン・シェパードなどの品種はより敏感であることがよく知られていますので、より注意が必要です。また、腎臓や肝臓の疾患、てんかん、妊娠中や授乳中の犬では使用可能な薬が制限されます。ペットショップやオンラインで勝手に購入せず、最初の処方については必ず獣医師の診察後に決定することが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Jackson H, Marsella R (eds). BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition. Chapter 7 — Ectoparasites (Ctenocephalides felis biology and control). 2021
[2] Shaw SE, Kenny MJ, Tasker S et al. Pathogen carriage by the cat flea Ctenocephalides felis (Bouché) in the United Kingdom. Veterinary Microbiology 102, 183-186, 2004
[3] Franc M, Bouhsira E, Beugnet F. Direct transmission of the cat flea (Ctenocephalides felis) between cats exhibiting social behaviour. Parasite 20, 49, 2013