トキソカラ症は、犬や猫の回虫の卵が人の体内に入り、臓器や眼に感染する人獣共通寄生虫疾患です。特に小さなお子様とペットの飼い主の方は注意が必要です。


このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
お子様や保護者の方が、ペットとの接触歴があり、以下の症状のいずれかを経験している場合は、速やかに近隣の内科、小児科、眼科を受診してください。該当する症状とは、片目の視力が急激に低下したり斜視が生じた場合、原因不明の高熱が2週間以上続く場合、乾いた咳と喘鳴が繰り返される場合、けいれんや意識障害が見られる場合です。特に目の症状は、受診が遅れると視力障害が永久に残る可能性があるため、数時間の差が重要になります。

お子様、妊産婦、免疫力が低下している方は、さらに注意が必要です。
2~7歳のお子様は、砂遊びや手を口にする癖があるため、土壌中の卵を繰り返し飲み込みやすく、内臓幼虫移行症のリスクが高まります。また、ヒトでは幼虫が眼に移動する眼幼虫移行症も珍しくありません。妊娠中の場合は、感染時に使用できる薬が限られる可能性があるため、予防対策をより徹底することが安全です。抗がん剤治療中や免疫力が低下している方は、無症状の感染でも重症化することがあるため、新たに犬を迎え入れた場合は、まず動物病院で駆虫の確認を受けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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