猫の皮膚糸状菌症(リングワーム)は、微細藻類の感染によって引き起こされる伝染性皮膚病であり、症状が寄生虫感染症と似ているため、鑑別診断が重要です。正確な診断と適切な治療により、迅速な回復が期待できます。



すぐに病院を受診する必要がある症状です。
猫の皮膚糸状菌症は、通常は命に別状をきたすことはなく、時間とともに自然に治癒することもあります。しかし、適切な治療を行うことで回復期間を短縮し、他の動物や人への感染を防ぐことができます。病変部が広がってきたり、かゆみが強くなったり、複数匹の猫を飼っているなど感染が広がりやすい環境にある場合は、動物病院を受診することをお勧めします。正確な診断を受け、治療を始めることで、慢性化や新たな病変の発生を防ぐことができます。



猫の品種によって感染リスクが異なる場合があります。
教科書的には、猫の皮膚糸状菌症には年齢、品種、性別による明確な発症の差は報告されていません。そのため、ペルシャのような特定の品種だけが危険であると断定するのは難しいと言えます。むしろ、若齢、虚弱、または慢性疾患により免疫力が低下している猫でよりよく見られます。また、保護施設や多頭飼いの家庭など、個体密度が高い環境では感染リスクが高まります。したがって、感染が疑われる場合は早めに病院を受診して検査を受け、普段から被毛のケアと環境の清潔さを徹底することが予防に役立ちます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Moriello KA (2019) Dermatophytosis in cats and dogs: A practical guide to diagnosis and treatment. /n Practice 41, 138-144.
[2] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed (2017). Chapter on Dermatophytosis.
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed (2020). Dermatologic Disorders section.